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Possibility that carnosic acid from rosemary prevent the infection of COVID-19
ハーブとして最も有名なローズマリー。ローズマリーには大きく分けて3つの成分があります。
ひとつめは水溶性の成分のビタミンやミネラルで、これはローズマリーだけが持つ特徴ではありません。あらゆる植物が持ち合わせています。
ふたつめは揮発性の成分。水には溶けませんが分子量が小さいのですぐ気化する成分です。特にエッセンシャルオイルと呼ばれます。アロマセラピーに使われています。
最後に脂溶性の成分でこちらも水に溶けません。有機溶媒に溶ける成分です。カルノシン酸やロスマリン酸はこれに含まれます。
ローズマリーを特徴づける成分は脂溶性の成分で、ローズマリーの生理作用が多くの研究者の興味を引きつけるのはこの成分があるからに他なりません。
『ローズマリー由来のカルノシン酸が新型コロナの感染を抑制する可能性』について
ここでは油に溶ける成分(脂溶性成分)の最も主要な化合物であるカルノシン酸(CA)の生理作用について紹介します。
Here, we introduce physiological effects of carnosic acid (CA), one of main lipophilic compounds of rosemary
カルノシン酸は、タンパク質に安定的に結合できる特別な機能を有している。
→ →一度結合するとちょっとやそっとでは離れないほど強い結合ができる。
→ → この結合によってカルノシン酸は多くの生理作用を誘導できる。
COVID-19の感染が成立するためにはウイルスが気道上皮細胞の表面にあるACE2というタンパク質に結合する必要がある。
→ → カルノシン酸がACE2と結合することにより、ウイルスは結合できなくなる。
→ → COVID-19のウイルスの結合を減らす可能性がある。
COVID-19 virus has to bind to ACE2 protein on the cell surface of epithelial cells of upper airway tract in oder to evoke sucessful infection. When CA occupies ACE2 protein, the virus particle could not bind to it.
新型コロナでは感染初期に上部気道の上皮にウイルス粒子が結合することが必要で、この結合から感染の全てが始まります。
カルノシン酸(CA) はこの結合を抑制することができるのです。
従ってカルノシン酸を高濃度に含むローズマリーにより、新型コロナに感染する可能性が低くなるという事が考えられるのです。
COVID-19 virus has to bind to cell surface of epithelial cells of upper airway during the early infectious phase, this event can initiate the whole events of infectious diseases. Thus, it is possible that rosemary extract containing high concentrations of CA may inhibit the infection of COVID-19.
ウイルスが椅子取りゲームで負けちゃうんだね
「Antioxidants」オンライン版(2022年1月6日)に掲載された論文を引用しました。
Satoh T, Trudler D, Oh CK, Lipton SA. Potential Therapeutic Use of the Rosemary Diterpene Carnosic Acid for Alzheimer's Disease, Parkinson's Disease, and Long-COVID through NRF2 Activation to Counteract the NLRP3 Inflammasome. Antioxidants (Basel). 2022 Jan 6;11(1):124.
古来から世界中で利用されてきた薬草であるローズマリーが、現代のパンデミックにおいて最先端の医療に役立つ可能性があるという点においても、興味深い成果であると言えるのではないでしょうか。
たしかに!!
★ハーブ ローズマリーの可能性★
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