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★ハーブ ローズマリーの可能性★
ローズマリー由来カルノシン酸は活性酸素を除去できる
Carnosic acid originated from rosemary can remove reactive oxygen species.
フランスのグループからの報告を紹介します。
ローズマリー由来のカルノシン酸とビタミンEとで、脂質過酸化(脂肪/細胞膜が酸化される⇒細胞死への決定打となる)の抑制の強さを比較しています。ちなみにビタミンEは脂質過酸化を抑制するために添加される抗酸化剤として大変有効なものとされ、肉製品などでよく使われています。
図から明らかなように、カルノシン酸はそのビタミンEよりも強く脂質過酸化を抑制することがわかります。
脂質過酸化は老化の本体のひとつとされている事象です。
食品の抗酸化剤としても、ローズマリーからの脂溶性抽出物(カルノシン酸やロスマリン酸)が有効であることが実証されています。
参照論文
Carnosic Acid and Carnosol, Two Major Antioxidants of
Rosemary, Act through Different Mechanisms1
なぜ、活性酸素が増え続けると困るのでしょうか?
それは、慢性の炎症が持続する仕組みにあります。
この図は脳での炎症を説明しています。
このように、
ミクログリアのNOXと言われるたんぱく質が生産し続ける活性酸素(ROS)が持続的な炎症を続けさせる最も大きな力になるのです。
Simpson DSA, Oliver PL. ROS Generation in Microglia: Understanding Oxidative Stress and Inflammation in Neurodegenerative Disease. Antioxidants (Basel). 2020 Aug 13;9(8):743.
さらに、カルノシン酸は活性酸素がない条件でもNrf2(マスター調節因子/活性酸素を除去する酵素を一括して調節する転写因子)を活性化できる優れものです。
Nrf2を活性化させる化合物として有名なものにブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンという物質が有名ですが、CAはスルフォラファンの少なくとも数倍も高い活性化の能力があることが知られています。
(Nrf2を活性化する話は、また後日扱います。お楽しみに。。。)
Although sulforaphane originated from broccoli sprouts is another well-known compound that activates Nrf2, CA can activate Nrf2 several times more potently than sulforaphane.
このように、ローズマリー由来のカルノシン酸は、
活性酸素を抑制すること と Nrf2を活性化すること
の両方によって、炎症を抑えることができるのです。
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